土質試験 Soil Test
現場の土の性質を知るためには
土質試験は必要不可欠です。
安心して暮らせる建物を造るため、
地盤の評価を行います。
土質試験とは
いかに優れた理論と知識があっても、現地の土を知らなければ、計画は立ち行かない。しかし土は「掘ってみないとわからない」とよく言われるように、場所により千差万別です。
そこで、建物や道路、ダムや堤防などの建設物の設計や施工において、地盤の強度や地質条件を調べることを目的に行いますす。
土質試験は、土壌の物理的および力学的特性を評価するために行われる実験的な手法です。土質試験は、建設や土木工学の分野で非常に重要な役割を果たしています。土質試験は、土壌の特性を理解するために様々なパラメータを測定することによって行われます。主な土質試験には以下のようなものがあります。
1..粒度分析試験(グレーディング試験):土壌中の異なる粒子サイズの割合を測定するために行われます。この試験では、土壌サンプルを水中に分散させ、異なるサイズの粒子が分離されるようにします。その後、分離された粒子の割合を測定し、結果を粒度曲線として表現します。
2..圧密試験(コンパクション試験):土壌の圧密特性を評価するために行われます。この試験では、規定の荷重を土壌サンプルに加えながら、繰り返し荷重を与えて圧密します。圧密過程で土壌の密度や含水率の変化を測定し、圧密特性曲線を作成します。
3..せん断強度試験:土壌のせん断特性を評価するために行われます。この試験では、土壌サンプルにせん断力を加えながら変位を測定し、土壌の応力-ひずみ挙動を解析します。この試験は、土壌の安定性や地盤の設計に重要な情報を提供します。
4..液性限界試験:土壌の水分特性を評価するために行われます。この試験では、土壌サンプルに水を加えて混合し、特定の条件下で土壌が液状、プラスチック状、および固体状の状態に変化する水分含有量を測定します。これにより、土壌の可塑性と粘性を評価することができます。
これらの試験は、土壌の特性を理解し、地盤の安定性や建設物の設計に関する情報を提供するために使用されます。
試験の種類
土質試験には大きく分けて次の2種類があります。
1.現場で採取した試料を試験室に持ち帰って行う室内試験
ボーリング調査で採取した土や現地で直接採取した土や材料の物理的特性・力学的特性・化学的特性等を把握することができます。液状化判定や擁壁安定計算などの基礎資料となります。また、工事現場の建設発生土の利用判定にも利用されます。
2.現場に試験機を持ち込んで現地で直接行う原位置試験
いろんな地盤が持つ固有の特性(地盤定数)などを正確かつ経済的に求めることがてきます。
地盤の強度や性質・特性などが直接把握でき、それらを数値化することで土木設計や建築設計の有効な基礎資料となります。また、工事現場の施工管理にも利用されます。
試験の方法
室内試験
- 物理試験 [土粒子の密度試験・含水比試験・粒度試験・液性限界、塑性限界試験など]
- 安定化試験 [突固めによる土の締固め試験・CBR試験・コーン指数試験など]
- せん断試験 [一軸圧縮試験・三軸圧縮試験・圧密試験など]
- 化学試験 [土のPH試験・土の強熱減量試験など]
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