本業務は、松山外環状道路インター東線における道路設計に必要な地質情報を得ることを目的としています。

作業内容

対象は、１）北井門第１高架橋区間、２）今在家橋梁・盛土区間。付近の松山平野は、主に重信川により形成された扇状地性の沖積低地であり、地盤浅層部より礫、砂、泥などの未固結土が分布する地域で、沖積層（完新世）と下位の洪積層（更新世）が厚く堆積。

ボーリング調査および原位置試験、PS検層、室内土質試験等を実施し、既往調査の結果も含めた地質縦断図の作成、設計Ｎ値の算出、地盤定数の設定を行い、工種および区間ごとに整理。

高架橋の支持層は、北井門地区で沖積層下位に分布する洪積礫質土層、今在家地区で沖積層の基底をなす第３沖積礫質土層を選定。両区間ともに支持層深度がやや深くなることから、杭基礎が必要であり、中間層の玉石の分布状況や礫径など工法選定に必要となる地盤条件を整理。

液状化の検討では、各地点の計算結果から、地層毎に土質定数の低減係数を示しました。