本業務は一般国道５５号海部野根道路のうち海陽町野江、久保及び宍喰浦地区において軟弱地盤解析及び橋梁設計に必要となる基礎資料を得ることを目的とし、盛土／函渠及び橋梁箇所でボーリング調査、原位置試験、室内土質試験を実施。

野江地区の橋梁計画地点では砂礫層、砂質土層が堆積し以深に支持地盤となるＣＬ級以上の砂岩が分布、久保・宍喰浦地区では軟弱な砂礫層、砂泥互層が分布し、以深に支持地盤となるＮ値３０以上の密実な砂礫層が分布しており、また野江地区では透水性が高くレベル２地震動で液状化の危険度が高いこと、久保・宍喰浦地区では砂質土層や砂礫層がレベル２地震動で液状化の危険度が高いことが判明しました。

調査結果より地質解析として地区別に成層状況、液状化、圧密沈下、すべり安定等の地質リスクをまとめ、留意点として野江地区では基岩層の不陸や傾斜、砂礫層での玉石の存在や透水性に関する注意点、宍喰浦地区では液状化対象層でありながら分布域が不明である層に対しての注意点等の地盤工学的な課題や問題点をとりまとめました。