長安口ダム周辺の地すべり検討および進入路設計検討に必要となる地質調査を行いました。調査地は、長安口ダム貯水池の左岸で2箇所、右岸で1箇所の計3箇所です。大戸地区は、北北西ー南南東に延びる尾根先端部に位置し、地すべりあるいは未固結堆積斜面が想定される不安定地山。

作業内容

地すべり調査では、高品質ボーリングによる地山性状を保持したコア採取を行い、孔内傾斜計観測孔ならびに水位観測孔を設置し、コア観察やボアホールスキャナーによる割れ目系解析を実施。

未固結堆積斜面の調査では、調査ボーリングにより未固結堆積物と基盤岩の境界深度を確認し、孔内傾斜計観測孔ならびに水位観測孔を設置。平谷地区では、調査ボーリングおよび標準貫入試験により構造物基礎の支持層となる基盤岩を確認。

総合解析では、破砕度に着目したコア評価や水理地質区分の判定、変位すべり面等の設定を行いました。